内容説明
「使徒行伝のテーマは、聖霊がくだることによって使徒たち、弟子たちがイエス・キリストの復活の証人となっていく記事であると言うことができると思います」―聖霊・復活・証人をテーマに、「神の痛みの神学」の著者が“聖霊行伝”の魅力を語る。
目次
緒論、第一章
第二章、第四章三二‐三五節
第三章
第五章
第六章‐第七章
第八章‐第九章
第一〇章‐第一二章
第一三章‐第一四章
第一五章‐三五節
第一五章三六節‐第一八章二二節
第一八章二三節‐第二八章三一節
第一七章
著者等紹介
北森嘉蔵[キタモリカゾウ]
1916年熊本市に生まれる。第五高等学校、日本ルーテル神学専門学校を経て、1941年京都帝国大学文学部哲学科卒業。1949年東京神学大学教授。1950年千歳船橋教会牧師。1984年東京神学大学を引退、名誉教授となる。1996年千歳船橋教会牧師を引退、名誉牧師となる。1998年9月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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AC後屋
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とても読みやすい講解。印象に残ったのは、17章のアテネでの説教で、「神は、一人の人からすべての民族を造り出して」(26節)の箇所の解説。もし全人類がユダヤ民族だけであれば、ユダヤ民族がキリストを拒否したら全人類が拒否したことになる。が、諸民族が他の地域、時代に存在しているがゆえに、福音がそこに伝わり神がそこで見いだされることになる。「苦しまない神」というアリストテレスの哲学によって骨の髄まで影響されている西洋思想からは「神の痛み」の神学は生まれなかった。日本人がキリスト者である意味について考えさせられる。2011/10/31
amanon
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内容は悪くないのだが、いかんせん、「使徒行伝」全編にわたって解説しているのではなく、17章で終わっているのが、非常に残念。18章以降にも大切なエピソードは沢山あり、そうしたエピソードについて師がどのような読みを見せるのか、すこぶる興味をそそられるのだが。また、このシリーズ全体に言えることだが、その読みやすさのためか、読了後意外に頭に残らない。もう少しじっくり読まないとだめかな?2010/06/03