内容説明
人間アウグスティヌスを探究する四つの断想。本書におさめられている四編は、ある特定の方法をもってアウグスティヌスの思想やその史的意義といったものを明らかにしようとした研究論文といったものではなく、むしろ、アウグスティヌスそのひとに目を向けてみようとしたものです。いわば、その時々のアウグスティヌスへの「断想」といったものです。
目次
アウグスティヌス『告白録』の深層―挫折と再生の心底
アンブロシウスとアウグスティヌス―その私的関係と史的関係
アウグスティヌスの修道院構想とその精神
「輝ける悪徳」―その解釈をめぐって