内容説明
第2次世界大戦の傷跡が残る1950年、御茶ノ水橋の、たもとの掘立小屋、そのまわりで無人に遊ぶ子どもたち。19歳の玲二は、小さな細い声が呼びかけるのを聴いた、「自分を愛するように隣人を愛しなさい」。深川愛隣学園創立者高橋玲二の半生。
目次
異端児
愛国少年
新しい力
『死線を越えて』との出会い
橋の下学級のはじまり
母をたずねて
奇跡的ないやし
賀川豊彦との邂逅
キリスト者青年奉仕団の発足
夜学のバッジ
新任の保母
活動センターの土地さがし
「良き半身」への期待
保育園の設立準備
父の入信
新しい生き方
いのちのパンを求めて
人命救助
医師の助言〔ほか〕
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- 和書
- 三木露風全集 〈第3巻〉