内容説明
非合法に集会を行なう「荒野の教会」。「ルターのペスト」、カルヴァンの影響によるフランス改革派教会は、血で血を洗う宗教戦乱にまの込まれ、聖バルテルミーの大虐殺により危機に立つが、「異端」「再洗礼派」「無頼派(リベルタン)」と罵られ弾圧を受けながらも、一時は全人口の1割に達した。このユグノーの神学や信条、礼拝や信仰生活、教会組織や教会会議、職業、階層、地理的分布、迫害に対する抵抗など、知られざる実態を詳しく紹介する。
目次
第1章 ナント王令からアレスの和義まで―1598年―1629年
第2章 小康状態―1630年―1660年
第3章 フランス改革派の地理的分布
第4章 改革派教会内の生活
第5章 ナント王令の廃止へ向かって―1661年―1684年
第6章 大規膜ドラゴナードと大量のカトリック改宗、ナント王令の廃止―1685年
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
人生ゴルディアス
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            亡命プロテスタントの集団としてのユグノーはなんとなく単語だけ知っていたが、実体は知らなかったので読んでみた。『冒険商人シャルダン』を読んでいたので、本書内に著名なユグノーの一覧でシャルダンの名前を見つけた時に少しにやりとした。またナント王令とその廃止も、弾圧→緩和→弾圧、というわかりやすい区切りより、ずっと弾圧でナント王令のときだけまあまあ王権が味方してくれた、程度でしかなかったようだ。ドラゴナードとかコワイ。軍人を家に直接送り込んで生活させるとか、どういう発想なんだ……。2020/09/19
          
        

              

