内容説明
ユダヤ教・キリスト教共通の〈信仰の父〉であるアブラハムの生涯をユダヤ教の伝承のもとに再現。偶像の破壊、超越神との出会い、ソドム・ゴモラの弁護、イサクの供犠への服従など一連の物語の意味を探究し、そのきわめて現代的な信仰の様相を提示する。また「ホロコーストにおいて、ユダヤ人は、神への愛のゆえに、最大の悪に直面すべく選ばれた」と言明する著者は、核という極限の悪に直面した現代人に、神への信仰と愛の重要性を訴え、歴史内における救済の道を追求する。
目次
第1章 啓示、二元論、聖化
第2章 偶像の破壊から始める
第3章 ソドムとゴモラ
第4章 イサク縛り(アケダー)
第5章 われらの父なるアブラハム