出版社内容情報
明治期以降、キリスト教は日本の女子教育をリードする存在であり、多大な社会的影響を与え続けてきた。本書では、プロテスタント女性宣教師、日本人キリスト教徒、カトリック修道女という母体ごとに、キリスト教主義女学校の草創から発展までの軌跡を比較検討し、多様なありようを包括的に提示する。2015年9月に東京女子大学で開催されたキリスト教史学会におけるシンポジウムの書籍化。
キリスト教史学会[キリストキョウシガッカイ]
内容説明
明治期以降、キリスト教は日本の女子教育をリードする存在であり、多大な社会的影響を与え続けてきた。本書では、プロテスタント女性宣教師、日本人キリスト教徒、カトリック修道会という母体ごとに、キリスト教主義女学校の草創から発展までの軌跡を追い、多様な実態と歴史的背景を明らかにする。
目次
序章 キリスト教に基づく近代日本の女子教育再考―その多様性と歴史的展開
第1章 北米出自の女性宣教師による女子教育と「ホーム」の実現
第2章 明治期のプロテスタント共同体における結婚と離婚
第3章 日本人キリスト教徒によるプロテスタント女学校―女子高等教育へのルート
第4章 近代日本の「新しい男」―「幸福なる家庭」をめざして
第5章 カトリック修道会による女子高等教育―聖心会の教育を中心に
第6章 近代日本のカトリック史とカトリック教育
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
73
近代のキリスト教のあり方というより、近代における教育現場におけるキリスト教を説いているという印象を受けました。キリスト教教育の中でもとりわけ女子教育に関わる視点が中心なので、キリスト教系の女子大出身の自分にも通じるものがあり、キリスト教育の歴史を見たような気がしました。キリスト教は比較的女子の中で教えられてきたというのは、キリスト教系の学校が女子校の多いことに影響されているからでしょう。2017/07/10
セシリア
1
2015年に開催されたキリスト教史学会の公開シンポジウムを書籍化したもの。明治期以降のキリスト教が多面的に語られる。内村鑑三の結婚再婚をめぐる側面が切りとられていて、新鮮だった。2018/06/03
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