内容説明
ヤコブ・ベーメの死後、その神智学に共鳴し、これを紹介、継承しながら、独自の思索と実践を積み重ねることによって神秘思想の新たな可能性を果敢に追求した、イギリス、オランダ、ドイツのベーミストたち。教会からは異端として排撃されたが、各自の強烈な個性に応じて、ベーメ哲学のさまざまな一側面が強調され、多彩な思想が展開して行く。神秘思想の担い手が、学僧から一般信徒、女性へと移行した17・18世紀の近代神秘思想の底流を辿る。
目次
ポーディジ
リード
ブロムリー
フィラデルフィア協会設立と振興の理由から抜粋した信条集
フランケンベルク
ギヒテル
ユーバーフェルト
シレシウス
クールマン
アーノルト〔ほか〕
著者等紹介
岡部雄三[オカベユウゾウ]
1952年、山梨県に生まれる。1977年、東京大学大学院修士課程(比較文学・比較文化)修了。大阪大学を経て、東京大学大学院総合文化研究科教授。2009年2月逝去
門脇由紀子[カドワキユキコ]
1983年、東京大学大学院人文科学研究科比較文学比較文化専攻博士課程退学。山形大学教養部助教授を経て、和洋女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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