内容説明
宗教改革の時代、タウラーやデヴォチオ・モデルナの影響を強く受けながらも、中世とは位相を異にするキリスト中心の内面的宗教性を核とする神秘思想が出現した。激しい迫害の下、「再生」「自然学」など多様な問題意識をもって新たな認識の地平を切り開き、「魂」という内面世界の神秘を追求した、16世紀のドイツ語圏における個性的で色彩の濃い独立独歩の神秘家たちの思想展開の軌跡を辿る。
目次
シュヴェンクフェルト―人間の三種の生について
フランク―パラドクサ
ヴァイゲル―世界の場所についての有益な小論
アルント―真のキリスト教(抄)
著者等紹介
木塚隆志[キズカタカシ]
1961年、愛知県に生まれる。1994年、東京大学大学院博士課程(宗教学宗教史学)修了。現在、駿河台大学教授。文学博士(東京大学)
中井章子[ナカイアヤコ]
1948年、東京都に生まれる。1980年、東京大学大学院博士課程(比較文学・比較文化)単位取得退学。1995年、博士(文学)。現在、青山学院女子短期大学教授
南原和子[ナンバラカズコ]
1959年、東京に生まれる。桐朋学園大卒。ハーピスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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