内容説明
正典の中で最も短い2つの手紙。古代から現代にまで到る教会において、これらがどのように解釈されてきたか。宗教史的背景を徹底的に踏査し、歴史批評的な方法を駆使して、テキストに秘められた信仰者の言葉を聞く。
目次
緒論(証言と正典化;構造と文学類型;文献の比較;著者問題;執筆事情)
註解(ヨハネの第二の手紙;ヨハネの第三の手紙)
展望
著者等紹介
クラウク,ハンス=ヨーゼフ[クラウク,ハンスヨーゼフ] [Klauck,Hans‐Josef]
1946年生。1966年にフランシスコ会に入会。1972年、司祭に叙階。ボン、ミュンスター、ミュンヘンで神学研究。1980年にミュンヘンにて大学教授資格取得。ヴュルツブルク、ミュンヘン、シカゴ大学神学部新約聖書学教授を経て、2016年同神学部名誉教授。この間、1999年から2003年にかけ南アフリカのブレトリア大学のオランダ改革派神学部の名誉教授。2003‐2004年、国際新約学会会長。イエスの譬え、コリント書簡、ヨハネ書簡などの新約聖書文書に関するもの、外典諸文書、新約学に必須の背景であるギリシア・ローマ世界の宗教的・社会的な歴史に関するものなど著書、論文多数
住谷眞[スミタニマコト]
1957年、高松市に生れる。1980年、東京大学法学部卒業。1984年、東京神学大学大学院博士課程前期課程修了。現在、日本キリスト教会茅ヶ崎東教会牧師。日本キリスト教会神学校新約学部門主任講師。日本新約学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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