目次
1 初期の時代
2 『衣服哲学』
3 名声の確立
4 預言者の役割
5 預言者の10年
6 預言者の没落
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロビン
0
『英雄崇拝論』に感銘を受けたので一読。本書によると『衣装哲学』と『フランス革命史』がカーライルの本領で、『英雄崇拝論』は欠点の目につく作品らしい。その卓越した想像力や道徳性、独創性から偉大な天才であることは間違いないと思うが、一方で民主主義を否定していたり人種差別的な発言をしたりする複雑な人(天才は大抵複雑だが)。エマソンはカーライルの欠点を認めつつも「優しい、愛すべきカーライル」と日記に記している。 単純な信仰者ではないが敬虔な人で、近代資本主義や懐疑主義、無信仰に対する批判もためになった。 2018/09/10