内容説明
“献立、買い出し、調理、箱詰めから片付けまで、ぜんぶ子どもだけでやってみよう!”全国で1300校以上に広がりメディアでも話題!「弁当の日」からうまれた、8つのショート・ストーリー。
目次
子どもが作る「弁当の日」とは
ヒデトの「スイッチひとつ弁当」
絵美ちゃんの「から揚げ弁当」
ケイタの「巻きずし弁当」
浩二少年の「ハンバーグ弁当」
幸ちゃんの「たまご焼き弁当」
美紗ちゃんの「メンチカツ弁当」
ユースケの「アジフライ弁当」
渡辺先生の「まぼろし弁当」
著者等紹介
竹下和男[タケシタカズオ]
1949年、香川県生まれ。香川大学教育学部卒業。28年におよぶ小中教員・教育行政職を経て、2000年に綾南町(現・綾川町)立滝宮小学校校長に就任、子どもだけで弁当を作る「弁当の日」を開始する。この食育実践で、03年に「地域に根ざした食育コンクール」最優秀賞(農林水産大臣賞)を受賞。10年に定年退職、現在は「弁当の日」を全国に広げるため、精力的に講演活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
18
ここ数年、お昼はかみさん手作りの弁当。野菜は、できるだけ、自家製野菜。自分が作り、かみさんが調理する。たまに、社員食堂で食べることもあるが、やはり、弁当にはかなわない。そこに籠められた思いが違うからかもしれない。そんな弁当を、子どもたちができるだけ自分で作るという日。なんか、ワクワクしてくるものがある。一所懸命に考え、作ってきた弁当は、素晴らしい味がするに違いない。そこで学ぶことは、とてつもなく広く大きなものがあると思う。子どもの数だけ、弁当があるのだ。こんな楽しい世界会はない。2015/07/17
わった
14
お弁当の日にあった実際の出来事を小説化した短編集です。クリスマスプレゼントや誕生日よりも、食事は毎日のことで生活が出る、だから両親からの愛情を感じる一番の出来事になるんだなと思います。お弁当のエピソード、みんなよく覚えているなぁと自分は記憶ないから関係ないなと思っていましたが、思い返せば私もありました。入院中の父にお弁当を作ることになり、母と一緒に作った記憶があります。子ども用の包丁を握りニンジンを切ったところ包丁が滑り、手も一緒に切ってしまいました。父はおいしいと言ってお弁当を食べてくれたのが2017/07/11
ジュースの素
8
小学校も高学年になれば、食べる事のありがたさや作る大変さが分かる。弁当を一から手作りする試みを始めた学校のあれこれ。結局親が手を出してしまうのは想定内だ。でも、今まで目立たなかった子が卵焼きを先生に褒められ、ガラッと明るくなったり、ガリ勉の子が挑んだり、本の中ではかなり綺麗ごとでまとめてあったが、勉強以上に得る事がたくさんあったこの試みの意義は伝わった。2018/12/12
OZ
6
お弁当理論を説明する本を探してて出会った小説。でも読んでみたほうがいいとオススメしたくなる本。 学生の頃の夏休みの宿題で読書感想文を上手く書けた記憶なんて無いけど、思わず感想文を書いてみたくなる本。 お腹すいたぁ〜。2022/08/13
雛
5
小学校で取り組んでおられる、実話ベースの本。子供を取り巻く家庭環境や、こどもたちの事だけでは無く、こどもだけで弁当を作る「弁当の日」に関わる教諭も「弁当の日」に取り組むことにより作るまでの過程から、食育の大切さ、食べること・一緒に食べる相手への思いやり…チャレンジする(諦めない)事で培われる自立心などなど様々な様子が見て取れる。真っ直ぐな気持ちで取り組む姿に涙と、自身の食事への見直しに繋がる私にとってはとても素敵な1冊でした。2023/08/09