内容説明
「いい子の仮面」をかぶった主婦は、なぜいたいけな幼女の命を奪ったのか。過剰適応、摂食障害、引きこもり、自殺未遂…。夫にさえ秘密にしていた「人生の傷」を手掛かりに、「いい子」を演じた末に破綻した心の闇に迫るルポルタージュ。
目次
1章 人生の傷(幼稚園児の長男を虐待;犯罪者になったらどうする;自己主張できない母親たち ほか)
2章 見えない殺意(寺の妻に理想のタイプ;不安定な夫の立場支える;強迫的なこだわり夫に転化 ほか)
3章 奪われた未来(踏みにじられた心;かすかな希望抱き待ち続ける;お百度参り ほか)
著者等紹介
保坂渉[ホサカワタル]
1954年生まれ。1979年に共同通信入社。社会部を経て、2000年3月から大阪社会部勤務
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感想・レビュー
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鈴
16
「音羽幼女殺人事件」を読んだときにも感じたが、山田みつ子の被害妄想と心が病んでいたことが原因で、春奈ちゃんのお母さんには何の落ち度もなかったということを、改めて感じた。報道って無責任だ。加害者は言いたい放題言い訳も反論もできるのに、被害者家族は反論できない。どんなに悔しくて辛かったかと思う。春奈ちゃんのお母さん像が歪んで報道されていた当時、わたしもそれを信じてしまっていたのが申し訳ない。2013/06/10
e r i .
4
前半は山田みつ子の生い立ち、事件後裁判までの視点、やりとり。後半は春菜ちゃんの祖父視点、裁判傍聴記録など。2017/08/14
ぴよっ子@読書停滞中
4
結局この被告ってなんだったの。過去にこんな辛いことがあったんだ的なことが最初につらつら書いてるけど、暴走して幼い人の子を・・・としか思えない。ただひたすら被害者家族の幸せを祈るばかり。2013/07/02
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