内容説明
自らを傷つけ、他者を傷つけることによってしか生を実感できない若者の声を忠実に再現し、あわせて少年事件に巻き込まれた被害者家族のやり切れない思いを伝える。
目次
第1章 自傷する若者たち(もやがかかる記憶;机の落書き;汚物のように ほか)
第2章 暴走の軌跡(力だけを信じて;捜査段階は成人並み;謝罪の台本 ほか)
第3章 十八歳の墓標(電話の呼び出し;兄を待っていたように;宝物のよう ほか)
著者等紹介
佐々木央[ササキヒサシ]
1956年、青森県むつ市生まれ。県立青森高、早大卒。82年に共同通信社入社、福井支局、仙台支社を経て89年本社社会部。93年まで宮内庁詰めとして皇太子妃選びなどを取材。94年から主として教育分野を担当した。97年、神戸支局に異動直後に連続児童殺傷事件(いわゆる酒鬼薔薇事件)が発生。メディアの内側からみた記録を「法学セミナー」98年3月号に「神戸事件とマスコミ」のタイトルで寄稿した。99年本社社会部に戻り、文部省担当を経て現在教育班デスク
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