自閉症とその関連症候群の子どもたち―学級・セラピーの現場でできること

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  • サイズ A5判/ページ数 90p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784763940070
  • NDC分類 378.6
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 自閉症あるいはその関連症候群の子どもたちにかかわる親や教師が,日常生活における感覚刺激の重要性を認識し,自閉的な子どもたちをよりよく理解し援助していくためには,どのように接し,またどのような感覚刺激を用いればよいかについて,わかりやすく簡潔にまとめられている.
教師,親,セラピストは,教室や家庭そしてセラピーの現場において様々な感覚を計画的に用いることで,感覚刺激に影響されやすかったり,逆に反応することが難しい子どもたちを手助けすることができる.運動,身辺処理,社会生活などの技能を教えるときには,適切な感覚を経験させることで学習能力を高めることができ,それはまた対人関係の難しさについても子ども自身が自らをコントロールしていく手立てともなっていく.
学校の授業やセラピーの現場ですぐさま応用できるアイデアが豊富に盛り込まれており,教室などの環境調整や自己調節方法などについても具体的に示されている.    

《目次》
第1章 感覚に対する反応への働きかけ
 感覚環境
  感覚環境チェックリスト
 症例:学校における感覚環境の調整
第2章 感覚栄養
  感覚栄養表
  年長の子どもたちの感覚栄養表
  個人の感覚嗜好
  個人の感覚嗜好の例
 症例:レクリエーションに適した感覚の好みを理解する
  自己調節の方法を教える
 症例:社会に出たときの自己調節方法の利用
第3章 感覚運動刺激
 幼稚園の自閉症児学級での活動例
 小学校低学年の自閉症児学級での活動例
 普通学級での活動例
 家庭での活動例
  幼稚園の自閉症児学級におけるSMCの例
第4章 運動能力をつける
 食事
  食事と自分で食べることのチェックリスト
 更衣
  更衣動作のチェックリスト
第5章 活動
 活動
  粗大運動(大きな筋肉の動き)
  腕と手のコントロール
  指先の強さと巧緻性
  知覚運動能力を高めるための技術
  教室内での技術

目次

第1章 感覚に対する反応への働きかけ(感覚環境;症例:学校における感覚環境の調整)
第2章 感覚栄養(症例:レクリエーションに適した感覚の好みを理解する;症例:社会に出たときの自己調節方法の利用)
第3章 感覚運動刺激(幼稚園の自閉症児学級での活動例;小学校低学年の自閉症児学級での活動例;普通学級での活動例;家庭での活動例)
第4章 運動能力をつける(食事;更衣)
第5章 活動

著者等紹介

アンダーソン,ジョアンナ[アンダーソン,ジョアンナ][Anderson,Johanna M.]
1981年以降、小児作業療法士として発達障害児の治療にあたってきた。1989年からは特に自閉症の治療に携わることが増え、主に学校での個人治療と教室内でのプログラム作りに関わっている。個人治療には子どもの親も参加することが多い。さらに個人のクリニックを運営するほか、ケネディ・クリーガー研究所(Kennedy‐Kriger Institute)を通して患者宅や地域においても活動している。1998年『自閉症とその関連症候群の子どもたち―学校・セラピーの現場でできること』が刊行された時点でボルティモア郡の公立校を離れ、自身の子どもの養育にあたっている。しかし、自閉症児における感覚運動刺激の大切さについて、公立、私立の学校や地域の大学で講演を続けている。また、通っている教会にいる自閉的な子どもたちのために、定期的に相談に乗ったり、ボランティア活動を行ったりしている

小越千代子[コゴエチヨコ]
作業療法士。1987年に北海道大学医療技術短期大学部を卒業し、作業療法士免許取得。リハビリテーションセンターやデイケアなどで発達障害児の作業療法に携わるほか、作業療法士養成校の助手を務める。1994年にアメリカ留学、1995年にインディアナポリス大学で修士号を取得する。1996年にアメリカ作業療法士資格を取得し、アメリカで小児専門の作業療法士として働くようになる。神経発達学的治療法の証書とアメリカ作業療法士協会からの小児専門家としての承認を取得。現在、南キャロライナ州の公立の小学校と中学校で作業療法士として勤務している
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