出版社内容情報
《内容》 本叢書は,コミュニケーション臨床の新たな理論と方法を産み出し,多くの財産を蓄積してきた日本聴能言語士協会の講習会活動の成果をベースに,第一線で活躍する言語臨床家と医学・歯学・心理学等言語臨床の周辺領域で先進的な研究・臨床を実践する専門家が新たに書き下ろした論文集である.
収録論文は,先進性・普遍性のあるテーマをセレクトしたが,最新の知見を紹介すると同時に,執筆者には個人的見解を自由かつ明確に表明することを求め,従来の臨床では考慮されることが少なかった問題を積極的に取り上げている.また,各巻のプロローグは,各障害の臨床方法の概観,現状の問題点,今後の方向性を示し,コミュニケーション障害臨床の新しい展開を予告する.
本叢書刊行の目的は,言語臨床家が臨床的言語サービスを実践するための拠りどころとなる本を提供することである.読者が臨床に悩む時,本叢書は臨床への意欲と新たな発想を呼び起こす力を与えるものとなるであろう.
第7巻では,小児・学童を対象とする聴覚補償,言語指導,コミュニケーションの保障から,高齢化社会の進展とともにニーズの拡大している成人のコミュニケーション・情報保障等の支援まで,クリニックの言語聴覚士,オージオロジスト,聾学校や難聴学級の教員を対象に聴覚障害児・者の言語臨床について詳述する.
《目次》
聴覚障害児・者の言語臨床…鷲尾純一
耳鼻科トピックス・滲出性中耳炎(OME)…小松健祐
内耳奇形…石田 孝
ABR(聴性脳幹反応)…加我君孝
人工内耳(CI)…加我君孝
補聴器とフィッティング…中川辰雄
高度・重度難聴乳幼児の指導…中村公枝
軽度・中等度難聴のある子どもの指導…舞薗恭子
人工内耳装用児の(リ)ハビリテーション…城間将江
視覚と聴覚の障害を併せもつ子の指導…伊藤 泉
重複障害児の聴力検査の実際…佐藤紘昭
若年聴覚障害者ヘのコミュニケーション支援…筒井優子
中途失聴者・難聴者と高齢難聴者へのコミュニケーション支援…濱田豊彦
内容説明
本書は言語障害治療学の入門書ではなく、読者は臨床経験数年以上の方を対象として、各障害の臨床方法の概観、現状の問題点、今後の方向性を中心に記述した。
目次
プロローグ 聴覚障害児・者の言語臨床―その内容と実践における課題
第1章 耳鼻科トピックス
第2章 補聴器とフィッティング
第3章 高度・重度難聴乳幼児の指導
第4章 軽度・中等度難聴のある子どもの指導
第5章 人口内耳装用児の(リ)ハビリテーション
第6章 視覚と聴覚の障害を併せもつ子の指導
第7章 重複障害児の聴力検査の実際―特定反応行動の形成過程に視点をあてて
第8章 若年聴覚障害者へのコミュニケーション支援
第9章 中途失聴者・難聴者と高齢難聴者へのコミュニケーション支援
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