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出版社内容情報
《内容》 本書ではまず,乳幼児期の音韻発達について,言葉の産生能力と知覚能力を発達させていく過程についての詳細な解説がなされている.続いて,音韻障害の要因について,さまざまな具体例を示しながら述べられている.さらには,現在臨床で用いられているさまざまな評価法,治療アプローチ,コンピュータの使用についてまでをも網羅し,現在の言語聴覚療法において必要な情報が一冊にまとめて収録されている.また,調音音声学の基礎についても1章を割いて述べられており,初学者の理解に対しても十分な配慮がなされている. 《目次》 第1章 正常構音の諸相 はじめに 調音音声学の基礎 調音結合:音声環境内の音の相互作用 発話産生における空気力学的考察 発話の音響的考察 発話産生における感覚情報 生成音韻論 発話の構成レベルの要約 結語:発話における構音獲得への示唆 文献 第2章 初期の音韻発達 音韻発達のモデル:能動的学習者としての子ども 乳児の知覚:暗号の解読 乳児の音の産生:成熟と経験の関連 移行期:喃語からことばへ 個人差:2人の1歳の幼児のプロフィール 言語知覚:語音の表示 体系化と再体制化:単語から分節音へ 文献 第3章 後期の音韻発達 基準の確立:大規模な研究 音韻プロセス:産生の誤りの系統性 就学前の子どものプロフィール:個人差について再考 幼児期初期以降の知覚発達:連続発話の理解 学齢児の産生:継続する変化 文献 第4章 音韻障害に関連する要因 はじめに 発話と聴覚のメカニズムに関わる構造と機能 認知言語学的要因 心理社会的要因 結論 文献 第5章 音韻評価の方法 音韻サンプルの収集 文献 第6章 評価データの分析と解釈 治療の必要性の決定 目標行動の選択 ケースの選択に考慮すべき他の要素 文献第7章 治療の概念,原則および方法論 基礎的考察 治療アプローチ 運動アプローチを用いた治療 音の治療:目標行動の基礎の確立 音の治療から音韻の治療へ:総合的な治療アプローチ 言語学的アプローチを用いた治療 言語学的アプローチの治療指針 治療における進歩:反応の般化 発達性発語失行の治療 音韻意識と言語臨床家 文献 第8章 臨床音韻論における機器の使用 コンピュータ化された音韻分析 コンピュータ化された音響音声分析 要約 文献 付録 音の訓練法 特定の音を産生するための訓練法 文献 文献著者名索引日本語索引欧文索引
内容説明
本書は、言語音に関する障害を学生たちが学ぶのを援助するという著者たちの長年の経験の中から生まれたものです。また、言語臨床家にとって役立つであろうと思われる情報も含めました。さらに、評価・治療アプローチに関する様々な文献を総合的に取り上げて考察しましたので、読者は言語音の障害について広い視野から情報の取捨選択をすることができます。
目次
第1章 正常構音の諸相
第2章 初期の音韻発達
第3章 後期の音韻発達
第4章 音韻障害に関連する要因
第5章 音韻評価の方法
第6章 評価データの分析と解釈
第7章 治療の概念、原則および方法論
第8章 臨床音韻論における機器の使用
付録 音の訓練法
著者等紹介
今井智子[イマイサトコ]
国際医療福祉大学保健学部言語聴覚障害学科
大沢富美子[オオサワフミコ]
横浜市総合リハビリテーションセンター機能訓練室
岡崎恵子[オカザキケイコ]
上智大学言語障害研究センター
加藤正子[カトウマサコ]
昭和大学医学部形成外科
川田順子[カワダジュンコ]
東京小児療育病院聴言科
出世富久子[シュッセフクコ]
昭和大学藤が丘リハビリテーション病院リハビリテーション部
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