出版社内容情報
《内容》 現在,精神科領域で用いられている評価法の開発過程における試行錯誤の内容は,ともすれば現在の評価法の姿や実施マニュアルからは読み取ることのできない有益な情報を伝えてくれる.評価法の開発が始まった最初のアイディアから臨床での使用に耐える評価法の完成に至るまでの筋道を解説した本書は,精神科医,そして精神科領域で働く作業療法士にとって刺激的な内容であろう.評価法はすべてオリジナルな姿を掲載し,精神科における面接技法から,投影法,遂行尺度法,研究法に至るまでの,広い内容を網羅した.評価法の真髄を学ぶための教科書としても,あるいは,新しい評価法を開発していく際のガイドとしても,幅広く活用できる一冊である.巻末には,精神科作業療法における研究に際しての原則的な事柄がコンパクトに解説されている. 《目次》 第1部 序論 第1章 評価過程 評価過程/評価法使用上の問題/結論第2部 面接 第2章 面接過程 面接の定義と作業療法過程における面接の目的/面接の内容と過程/コミュニケーションにおける問題点/面 接者の態度と行動/面接のタイプ/面接の準備と実施/援助面接の基本的な要素/面接に影響を及ぼすその 他の要因/作業療法士に必要な基本的情報/結論 第3章 生活スタイルの遂行プロフィール:体系化の一つの枠組み 定義/行動の評価/実施/結論 第4章 青年期の役割アセスメント 文献研究/評価/評価の対象となる行動/研究/批判と今後の研究課題/結論第3部 投影的評価法 第5章 アジマ・バッテリー:概要 歴史的発展/実施方法/行動の評価/バッテリーの使用/結論 第6章 シュウマイン・バッテリー 歴史的発展/実施/設定された行動の記録/症例研究/研究/今後の研究/結論 第7章 グッドマン・バッテリー 発展/理論的基礎/文献考察/実施/行動の評価/事例紹介/これからの研究課題/結論 第8章 BH法 歴史的展開/文献的考察/評価した行動の解釈/実施/研究/今後の研究/結論 第9章 マガジン・ピクチャー・コラージュ 歴史的発展/文献考察/実施方法と評点化/研究/臨床的応用/研究および理論面への応用性/今後の研 究/結論 第10章 包括的アセスメント:グループ評価 歴史的発展/評価すべき行動/治療プログラム/症例研究/今後の研究/結論 第11章 評価手段としての人物象徴 文献考察/実施/行動の評価/グッドイナフ-ハリス評定尺度を用いた身体概念の数量化の試み/研究/将 来の研究/結語 第12章 活動実習:知覚的,統合的,行動的方策を観察,評価するための構造 歴史的背景/実施/評価した行動の解釈/今後の研究/結論第4部 質問紙法,観察,遂行尺度法 第13章 包括的作業療法評価 文献的考察/研究/実施/評価すべき行動/事例研究/研究/今後の研究/結論 第14章 成人用精神科感覚統合評価 歴史的背景/文献的考察/評価すべき行動/事例/研究/今後の研究/結論 第15章 Bay Area 機能的遂行評価 文献考察/BaFPEの歴史的発展/施行法の概観/標準化過程の研究計画/正常群と対照群データ/事例研 究/BaFPEの研究プロジェクトの現状/今後の研究/結論 第16章 創作粘土テストと課題構造の探求 文献的考察/創作粘土テスト:実施/症例研究/今後の研究/結論第5部 評価法開発の方法論 第17章 評価法開発の原則 信頼性/妥当性/標準化/結論第6部 付録 生活スタイルの遂行プロフィール/青年期の役割アセスメント/アジマ診断評定尺度/シュウマイン・バッテリー /グッドマン・バッテリー評定尺度/BHバッテリー/ラーナーのコラージュ評点法/包括的アセスメント過程:グ ループ評価/活動実習質問紙/包括的作業療法評価尺度/COTE尺度/作業療法機能評価評定尺度など
内容説明
第1部 序論;第2部 面接;第3部 投影的評価法;第4部 質問紙法、観察、遂行尺度法;第5部 評価法開発の方法論;第6部 付録
目次
96.7.18