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出版社内容情報
《内容》 従来,理学療法の運動療法理論と治療技術として親しまれてきたボバース法を,作業療法の臨床技術として応用した治療技術の解説書である.リハビリテーションの臨床では理学療法士による運動療法と作業療法士による作業療法が密接に関わり合って治療が行われているが,本書はそうした密接で一体化した治療・援助プログラムの間隙を埋める待望の一冊といえるだろう.平易な文章と多数のイラストを駆使した実践的な内容は,リハビリテーションチームの一員として働く作業療法士にとって,即,実践で役立つ臨床書である.本書の大きな特徴は,伝統的なゲームや作業をうまく取り入れ治療手段としてさらに洗練させた点にある.また著者の試みは,ボバース法を生かした作業療法理論の発展にとどまらず,独自の治療思想による感覚訓練技法も開発し解説している. 《目次》 第1章 はじめに 第2章 リハビリテーションにおける作業療法士の役割 A.他職種と作業療法の関係 B.チームの統一 第3章 Bobathによる治療原理 第4章 片麻痺患者の運動障害とその治療 A.運動障害 B.治療 C.各種運動障害とそれに相応する治療の対比 D.まとめ 第5章 運動機能評価 A.初回評価 B.運動機能検査 C.微細運動機能検査 第6章 各回復段階における治療方法 A.第1段階:腕と手の機能回復が見られない B.第2a段階:腕の機能はわずかに出現するが,手の機能の回復が見られない C.第2b段階:把握機能は出現するが,腕の機能の回復は不十分である D.第3段階:腕の機能と把握機能が出現する E.第4段階:巧緻運動および反復交互動作が欠如している F.まとめ 第7章 両側動作を用いたグループ治療 A.グループ治療の適応 B.グループ治療の禁忌 C.グループ治療の原則 D.両側動作を使ったグループ治療の例 第8章 感覚障害 A.感覚の種類と特性 B.感覚障害の影響 C.感覚検査 D.感覚訓練 第9章 片手動作訓練 A.維持的療法の場合 B.失行症の場合 C.日常生活動作訓練の場合 D.書字訓練の場合 E.職業復帰前訓練および家事訓練の場合 第10章 治療器具と治療活動 A.規準 B.備品と器具 C.適切な技術と活動 D.治療に用いられるゲーム 文献