出版社内容情報
-医療の現場で生まれる心の葛藤に、「心」の科学という光をあてる-
生物学的心理学の研究で著名な筆者が、医療、看護、リハビリテーションの現場で生まれる心の問題に正面から切り込んだ科学読み物です。
正統的な心理学の流れを忠実にレビューした心理学小史を踏まえ、さらに現代の心理学(脳科学)が人間の「心」の何を解き明かし、いまなお何が謎のままなのかを解説した本格的な内容。
著者ならではの率直で軽妙な語り口によって、その場限りのカウンセリング技術ではけっして解決できない医療従事者の心の葛藤の理解法、問題への対処法を提案します。
脳の働きという科学を手がかりに、実用的な知識の使い方をわかりやすく解説しています。
医療に携わるすべてのスタッフに、気軽に手にとって読んでいただける内容です。
第1部 「心の生物学」という視点
第1章 心を科学するとはどういうことか?
?医療の現場と人間 ?心を知ることの科学 ?「心」を読み解く科学の目
第2章 心の科学と心理学
?はじめに ?心理学と心理術 ?いろいろな心理学 ?心理学の教えること ?人間の心というシステム
第3章 心の生物学の基礎
?はじめに ?動物の行動と人間 ?身体性 ?神経と脳
第2部 心の諸相
第4章 世界を感じる?感覚
?はじめに ?外界の情報を脳へ ?個人差の理解 ?好き嫌いが生まれる理由:感覚と感情
第5章 体を動かす・学ぶ?運動・学習
?はじめに ?運動を制御する脳 ?行動の形成と維持 ?運動の学習
第6章 考える?記憶・言語・概念
?考えるということ ?記憶の不思議 ?言葉をあやつる ?論理と推論:不合理な人間
第7章 泣き笑いする心?感情
?はじめに ?感情の構造 ?感情が生まれるとき ?欲求 ?感情や欲求からみた人間
第8章 人とつきあう?社会
?はじめに ?なわばりと順位 ?共感と排斥 ?公平と正義
廣中直行[ヒロナカナオユキ]
著・文・その他
-
- 和書
- うそどりの「志」