内容説明
在来野菜は、豊かな食文化を担う「生きた文化財」。近年、地域文化の再評価やスローフード運動の高まりとともに、在来野菜の活用と栽培復興の動きも出てきている。本書は、10年の年月をかけて著者が滋賀県の在来野菜30品種を、守ってこられた方々から栽培法と料理法、苦労や楽しみを聞きとり、さらに自分でも栽培して個々の特徴を考察した労作。おいしい野菜を求める方、農作物の現状と行く末に関心を寄せる方たちに、在来野菜の価値が発見できる本としてお薦めしたい。(序文より抜粋)
目次
1 在来種と交配種
2 在来野菜の種子とタネ屋
3 近江の在来野菜(根菜類;果菜類 ほか)
4 消えた在来野菜と未調査のもの
著者等紹介
長朔男[オササクオ]
1939年京都府加佐郡大江町(現福知山市)生まれ。滋賀県草津市在住。1961年雇用促進事業団(現独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構)に就職。技能・職業能力開発促進センターに勤務し技術教育に携り、京都職業能力開発促進センター所長など歴任。退職後、滋賀大学大学院教育学研究科修士課程修了。近江の自然、地域文化に深く関心を持って滋賀自然環境研究会、滋賀の食事文化研究会、滋賀植物同好会などに所属してセカンデリライフ活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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