内容説明
楽々まなぶ京都文化。古典籍に遊ぶひととき。先人の「たしなみ」と「たのしみ」を知る。
目次
和歌と日本の漢詩(「古今和歌集」たちばなの香―大きな影響残した名歌;「和漢朗詠集」古写本―子どもの手習いのお手本 ほか)
物語・随筆・謡曲など(紀貫之「土佐日記」―私的な感情の最初の記録;天台僧の史論書「愚管抄」―オノマトペ多用し「道理」説く ほか)
その他(辞書・記録など)(鷹狩の最古の書物「新修鷹経」―タカの見分け方指南;反キリシタン書「破提宇子」―棄教者ハビアンの批判 ほか)
中国・朝鮮(「張丘建算経」―複雑化した中国の鶴亀算;黄庭堅「山谷外集詩註」―睡魔をはらう法 宋代の詩人とお茶 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kira
4
日本・中国の古典籍の紹介本。教科書で見るようなメジャーなものから、外国語の辞書まで紹介している。中でも興味を惹かれたのは、江戸のマジック本とメイク本。いつの時代もこのジャンルは一定の需要があるもんだと、感心した。2018/08/24
ゆき
2
感想を書かないわけにはいかない… 日本と中国の、上代から近代に渡る広い時代・ジャンルの資料を紹介している本です(その特徴がまさに日本・中国文学科というところの特徴なわけです)。概要や成立の背景などが短くまとめられていて気軽にどこからでも読めるので、国文/中文/国語学に興味のある高校生にもぜひ読んでほしいです。すこしさみしい気持ちになりつつも、いつまでも時代や雅俗を問わず古典を楽しみ、そこに遊ぶ気持ちを忘れずにいたいなあ、と思いました。あとやっぱり辞書はいつの時代のものもおもしろいですね…。2018/06/05