内容説明
滋賀県内には、東海道、中山道、北国街道などの主要街道をはじめ、歴史的にも意義深い杣街道、若狭街道、朝鮮人街道、御代参街道、八風街道、北国海道、北国脇往還がありました。こうした街道筋には、今でも450基をこえる道標が残されています。江戸時代以降に建立された石柱は、かつての街道・間道の道筋を今もなお、私たちに教えてくれています。本書では県内の代表的な道標80基を取りあげ、そこに刻まれた銘文を翻訳、著者の鋭い洞察力と闊達な文章で綴り、文化財写真家による味わいと深みのある写真を見開きで展開して変遷を重ねた近江の歴史を紹介。一見したところ路傍の石柱にしかすぎない道標が、かつての街道を知る唯一の手がかり、まさしく交通史の証人的役割を果たしています。この無言の道標を、あたたかい関心をもって、見守っている著者の姿がここにあります。
目次
東海道・杣街道
中山道・朝鮮人街道
北国海道・若狭街道
北国街道・北国脇往還
御代参街道・八風街道
著者等紹介
寿福滋[ジュフクシゲル]
1953年生まれ。写真家森昭氏に師事。文化財を専門に撮影する。東奈良遺跡(茨木市)、大塚遺跡(横浜市)、雪野山古墳(八日市市)等多数を撮影
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。