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内容説明
本書に収録された一四篇の論文は、著者が亡くなるまでの最近10年間(1984‐93年)の日本画に関する著作だけに限られている。非常に興味深いのは、一人の研究者の心眼を通じてみた日展の三山(東山魁夷、杉山寧、高山辰雄)、ないし現代日本画の五山(上記に加えて加山又造、平山郁夫)の芸術特質の解析や位置づけである。そしてこのことはまた、「昭和日本画の全体像」の結びの部分で熱っぽく書いている戦前・戦後の日本画の変化と、その変化の必然性の論旨とも合致する。日本画は時代とともに変化しながら、日本画の特性―象徴性や装飾性―を見失わない限り、豊かに発展しつづけるだろうという著者の見識には説得力がある。
目次
近代日本画の潮流(近代の美人画;大正期の細密描写;昭和日本画の全体像)
巨匠たちの精華(横山大観―その生涯と芸術;村上華岳―製作は密室の祈り;小茂田青樹と大正期の日本画 ほか)




