内容説明
本書に収録された矢立は、芦屋市在俵美術館収蔵の矢立約1500点の中から270余点の優品を選んだものである。
目次
矢立の生い立ち
矢立を使った人々
矢立の素材
矢立の型
矢立の装飾技法
変わり矢立
旅道具の種々
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
六点
65
小筆と墨汁を染込ませた真綿をセットにし、携帯筆記具としたものを矢立と呼ぶ。限られたサイズに多様な機能を盛込んだ実用品でも有り、持ち主の趣味・教養をさり気なく示す小道具で有り、名人上手により超絶技巧が振るわれたりしている。兵庫県芦屋市に所在の俵美術館所蔵品による写真集である。恥ずかしながら、この本を読むまで知らなかった。いずれ行かねばならぬようである。携帯品を多機能にしたり、材質や意匠で意表をついたりする、如何にも日本的な器物である。ボールペンやキーボードからは失われた世界が、この一冊にある。2022/02/20
ティス@考える豚
3
文章はあまり読んでないかも。20130131に手に取った京都アーツ四冊は再読する。矢立……うーん。説明しづらい。簪、筆や墨、米の測量計etcなど、職人の道具や装飾具を持ち運びに便利な形にした…やつかな?うーん。読み飛ばし過ぎかなー?まあ、ビジュアルだけでも矢立について知れたので、まずはそこから。2013/01/31