内容説明
かつて作家・水上勉が「花身の人」と呼んだ華道家が、写真家の夫と、軽井沢に居を構え、花探しの旅に出たのは二十数年前のことです。そっと季節を告げる野花の魅力に憑かれた夫婦は、毎年、山麓の雪解けを待ちかねたように高原を歩きはじめます。野に聞く花の旅は、軽井沢、高峰、湯の丸、志賀、八千穂、蓼科、開田、そして、旧中山道の村里と、晩秋までつづきます。美しいカラー写真とエッセイで、約190種あまりの野花の精一杯の笑顔を紹介します。
目次
春四月、五月の野花
初夏六月、七月の野花
夏八月の野花
秋九月、十月の野花