出版社内容情報
人びとの〈生〉を丸ごと描く歴史=地域史が照らし出すもの
中世末から近世を軸に、土地や水、信仰や村の秩序を手がかりに、人びとが自らの生を支える社会を築いてきた過程を地域から捉え直す――地域史の調査と実践は、時代区分を超えて地域社会の全体像を描く〈全体史〉へと到達した。
政治・制度の変動として語られる歴史の陰で終焉へと追いやられてきた人びとの〈生〉に光を当て、歴史を描き直すために――。
近世社会史・地域史研究を牽引してきた著者による、歴史学再生への到達点。
【目次】
第1部 地域史の視点と方法
第一章 地域史研究の視点
補論一 シンポジウム「歴史における「生存」の構造的把握」によせて
第二章 地域史の固有性と普遍性をめぐって
第三章 地域史認識の深化──大阪歴科協と和泉市史での経験から
第四章 地域史への模索と全体史──和泉市史の経験から
補論二 第四回地域史惣寄合「地域の全体史と現代」
第2部 地域史を掘り下げる/拓く
第五章 近世・寺院社会の地域史
第六章 地域史研究と現代──和泉市松尾地域を素材に
第七章 日本の近世社会の特質と史料
第八章 日本近世とアジアの比較史──〈史料と社会〉の視角から



