出版社内容情報
戦後にまでおよぶ「報復の連鎖」は、どのように生まれたのか?
アジア・太平洋戦争末期、激化していた米軍による無差別空襲。その一つである川崎大空襲に参加したB29爆撃機一機が房総半島に墜落、乗組員10名が捕獲された。
10名のうちアメリカに生還できたのはわずか1名、残りの9名は敵国の地で非業の死を遂げる。この9名の処遇に関わった日本人は、戦後、BC級戦犯として裁かれることになった--
知られざる史実に焦点を当て、「無差別空襲」と「捕虜殺害」が生み出した“終わらない戦争”に迫る!
【目次】
第1章 ドゥーリトル空襲
第2章 ドゥーリトル空襲の影響・空襲軍律の制定
第3章 B29とM69の開発、成都とマリアナ
第4章 国際法違反の無差別爆撃と川崎大空襲
第5章 B29ウムブリアーゴ号の墜落
第6章 降下米兵の捕獲と本土決戦に備える房総半島
第7章 降下米兵の増加と西畑村事件
第8章 東京陸軍刑務所に収監された降下米兵と山の手大空襲
第9章 ヒロシマ、ナガサキ、フィナーレ空爆
第10章 GHQ占領下での戦争犯罪の追及
第11 章 降下米兵殺害事件とBC級戦犯裁判
第12章 BC級戦争犯罪裁判─上海と横浜─