出版社内容情報
アメリカ文学の金字塔に、もう一度息を吹き込む
小林秀雄や谷崎潤一郎らも注目した小説『アメリカの悲劇』。「死刑制度」「中絶の権利」「宗教二世」などを描いたこの先駆的名作は、今や忘れられつつあった。
百年の時を経て新訳に取り組んだドライサー研究の第一人者が、研究者として再発見した〈メッセージ性〉と、翻訳家として格闘したその〈難解さ〉を語る。
海外文学を研究/翻訳する時の〈落とし穴〉とは--?
内容説明
海外文学を研究/翻訳する時の“落とし穴”とは―?アメリカ文学の金字塔に、もう一度息を吹き込む。小林秀雄や谷崎潤一郎らも注目した小説『アメリカの悲劇』。「死刑制度」「中絶の権利」「宗教二世」などを描いたこの先駆的名作は、今や忘れられつつあった。百年の時を経て新訳に取り組んだドライサー研究の第一人者が、研究者として再発見した“メッセージ性”と、翻訳家として格闘したその“難解さ”を語る。
目次
第一章 主題論(凡夫の悲劇;「宗教二世」の悲劇;人工妊娠中絶禁止の悲劇 ほか)
第二章 文体論(ドライサー流自由間接話法の繁茂;「意識の流れ」の流れ)
第三章 本文批評(ドライサー小説の制作過程;ペンシルヴェニア大学図書館ドライサー・コレクション;英語版四書の校合から見えてくるもの ほか)
著者等紹介
村山淳彦[ムラヤマキヨヒコ]
東京都立大学名誉教授。1944年、北海道生まれ。最終学歴は東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。國學院大學、一橋大学、東京都立大学、東洋大学で教職に就く。国際ドライサー協会顧問。おもな著訳書に『セオドア・ドライサー論―アメリカと悲劇』(南雲堂、1987年、日米友好基金アメリカ研究図書賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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