出版社内容情報
親鸞「自然法爾」「悪人正機」、漱石と「老荘思想」の関係、釈尊「天上天下唯我独尊」--
通説化されてきた論の誤りを実証的に解き明かす
人口に膾炙し、歪曲された思想の核心を、客観的資料から探る新たな試み--〈思想学〉へのいざない
内容説明
親鸞「自然法爾」「悪人正機」、漱石と「老荘思想」の関係、釈尊「天上天下唯我独尊」―通説化されてきた論の誤りを実証的に解き明かす。人口に膾炙し、歪曲された思想の核心を、客観的資料から探る新たな試み―“思想学”へのいざない。
目次
第1部 神話としての「自然法爾」と「悪人正機」―親鸞をめぐる通説について(親鸞の「廻向」解釈の極度の独自性;「自然法爾」の神話性;「悪人正機」の神話性)
第2部 夏目漱石の未解明な思想―「老荘思想」との関係で(漱石の論文「老子の哲学」;「老子の哲学」以後;「自己本位」と老荘思想;「自己本位」と則天去私;「文芸の哲学的基礎」と老荘思想)
第3部 釈尊思想と「天上天下唯我独尊」(釈尊は「天上天下唯我独尊」と獅子吼したのか;『ミリンダ王の問い』と「無師独悟」;釈尊思想に根拠があるのは「天上天下唯我独悟」)
著者等紹介
大小路悠行[オオコウジユウコウ]
専門、思想学、宗教学、中国学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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