出版社内容情報
誰が、どのように、「障害」と決めるのか?
障害を障害者本人の「心身」の状態や生活環境である「社会」の問題としてのみ規定せず、社会政策と社会運動のせめぎあいとそのダイナミズムにおいて捉え、「関係性」のなかで障害をつかむ新たな視座=「障害のポリティクス」の構築を実証的に図る、批判的障害学の最前線。
詳細なフィールドワークと資料をもとに、支援の現場から、「障害」と私たちとの折り合い方を探る
内容説明
誰が、どのように、「障害」と決めるのか?障害を障害者本人の「心身」の状態や生活環境である「社会」の問題としてのみ規定せず、社会政策と社会運動のせめぎあいとそのダイナミズムにおいて捉え、「関係性」のなかで障害をつかむ新たな視座=「障害のポリティクス」の構築を実証的に図る、批判的障害学の最前線。
目次
序章 現代における障害をめぐる教育、福祉、地域社会の再編成
第1章 障害者と健常者の関係形成をめぐる理論的視座
第2章 東京都多摩地域における学校週五日制の導入と地域活動の展開―1990年代における東京都立立川養護学校の実践
第3章 市民活動の形成と福祉事業化の社会的過程―地域社会への定着と制度化のジレンマ
第4章 障害者の地域活動をめぐる共同性の創発的基盤の形成―多様な参加者による意味づけのゆるやかな結びつき
第5章 障害者の音楽活動における参加者の即興的相互作用―できる/できないをめぐる非対称性を流動化する音楽実践のしくみ
終章 障害をめぐるせめぎあいの帰結
著者等紹介
加藤旭人[カトウアキヒト]
1991年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。現在、一橋大学大学院社会学研究科特任講師(ジュニアフェロー)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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