ウクライナ・ノート―対立の起源

個数:

ウクライナ・ノート―対立の起源

  • 提携先に2冊在庫がございます。(2024年06月01日 13時55分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 184p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784763420299
  • NDC分類 238.6
  • Cコード C0022

出版社内容情報

ウクライナとロシアの対立の原点は?
大飢饉「ホロドモール」を生き抜いた人々の証言
グラフィック・ノベルで描くウクライナ近現代史

イタリアを代表する漫画家が、現地での聞き取りをもとに、
ウクライナの苛烈な歴史を背負う人びとの生き様を描く。

私はウクライナ人の物語に耳を傾け、本に描くことに決めた。
それはたんに、私にとっても、胸にしまっておくことが難しかったからだ。
ここに描かれているのは、道ばたで偶然に知り合った人びとの物語。
鉄のカーテンにきつく抱かれた状態で生まれ、生きる運命にあった
人びとの身に起きた現実の物語だ。(本文より)

内容説明

ウクライナとロシアの対立の原点は?大飢饉「ホロドモール」を生き抜いた人々の証言グラフィック・ノベルで描くウクライナ近現代史。イタリアを代表する漫画家が、現地での聞き取りをもとに、ウクライナの苛烈な歴史を背負う人びとの生き様を描く。

著者等紹介

イゴルト[イゴルト] [Igort]
1958年、イタリア・サルデーニャ生まれ。イタリアを代表する漫画家のひとり。日本での活動歴もあり、90年代には雑誌「モーニング」で連載を持っていた(単行本『Yuri』やまねみどり訳、講談社、1996年)。2015年、東京のイタリア文化会館にて、谷口ジローとの二人展「歩くひとたち」を開催。代表作『5は完璧な数字(Cinque `e il mumero perfetto)』の執筆に取り組んでいた90年代には東京に暮らしていた。2015年に第1巻が刊行された『日本ノート(Quaderni giapponesi)』という作品でも、複数の漫画賞を受賞している。2010‐11年、ウクライナ、ロシアに2年間滞在した経験をもとに、『ウクライナ・ノート』、『ロシア・ノート』を刊行。現在、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、『ウクライナ・ノート2―侵略の日誌』を制作中

栗原俊秀[クリハラトシヒデ]
翻訳家。1983年生まれ。訳書にゼロカルカーレ『コバニ・コーリング』(花伝社)、アントニオ・スクラーティ『小説ムッソリーニ 世紀の落とし子』(河出書房新社)、ジョン・ファンテ『ロサンゼルスへの道』(未知谷)など。カルミネ・アバーテ『偉大なる時のモザイク』(未知谷)の翻訳で、須賀敦子翻訳賞、イタリア文化財文化活動省翻訳賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

108
著者の漫画家イゴルトは90年代日本で活動したこともあるらしい。チェーホフに関する漫画を構想し、2008年から翌年ウクライナとロシアで過ごした。そこで1932-33年にウクライナで起きた大飢饉を知った。スターリンの命令によるウクライナ人を標的にした「ホロドモール(飢餓による殺人)」により少なくとも200万人、多ければ800万人が亡くなった。人肉や屍肉を食らい飢えをしのぐ姿、生きながら墓穴に放り込まれる病人、木の根をしゃぶる毎日、ホロドモールが集団殺戮であったことを国連に提出したが罪と認めた国は14カ国のみ。2023/05/13

Nobuko Hashimoto

26
イタリアのグラフィックノベルというのだろうか、大人向けの字が多めの漫画。2008年からウクライナを訪れ、現地の人々から聞き取った体験、特に1930年代の大飢饉(ホロドモール)を中心に描いている。人肉食いも発生した凄惨さを表すのにマッチした画風…2023/04/10

内島菫

18
人間は本当にろくなことをしないと意地悪でも皮肉でもなく素直(?)に思えるほど、ウクライナの普通の人々の過酷な体験が綴られている。人為的に引き起こされた飢饉ホロドモールを生きのびた語り手たちには、しかしながら誰かあるいは何かに対する恨みは感じられず(語らなかったもしくは本作に描かれなかっただけで恨みがあったとしても)、むしろ通奏低音のような穏やかさに貫かれている印象を受ける。いわば聖性の一種を彼らから感じるのは、彼らが悟りを得たからではなく、これ以上落ちることも上がることもない地平を示して見せているからでは2022/12/04

泉を乱す

8
映画「赤い闇」で知った大飢饉に関して、今回はグラフィックでインプット。寒い、つらい、この暗さをどう受け止めたらいいんだろう。2022/12/04

タキタカンセイ

6
市民へのインタビューで描かれるウクライナ。作者はそこにソ連時代の暗い影を視る。戦争、ナチス、共産主義体制、そしてホロドモール(人為的飢餓による大量虐殺)。ドイツはユダヤ人虐殺について総括している(それが十分かどうかは意見が分かれるだろうが)。しかしロシアはホロドモールについてまだ反省も総括もしていない。それが今回のウクライナ侵略につながっていることは間違いない。10年以上前に描かれた本だが暗い予感に満ちている。グラフィック・ノベルだから学生でもすんなり読めると思う。学校の図書館においてほしい。2023/11/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20248081
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。