内容説明
アジア・太平洋戦争中の日本軍政下、現インドネシアのスマトラ島・パダンで発行されていた日刊邦字紙「スマトラ新聞」。執念の復刻を経て見えてきた、占領政策の実際と戦時ジャーナリズムの実態とは。あらゆる角度の考察から、立体的に“あの戦争”を読み解く。
目次
第1部 「スマトラ新聞」復刻版 解題(蘭印攻略と富の搾取;陸海軍によるインドネシアの分割統治;軍政の進行 ほか)
第2部 アジア・太平洋戦争論考(1)(文化財の帰属問題;植民地下の社会資本;民族の怨念と「忘却度」 ほか)
第3部 アジア・太平洋戦争論考(2)(「負の遺産」をいかに残すか―ヒロシマ・ナガサキ・震災被災地を例に;「ヒバク・ナショナリズム」からの脱却を―「原爆ドーム」世界遺産登録から考察;捕虜の歴史と今日も引きずる補償問題―憲法前文と九条による捕虜の不存在 ほか)
著者等紹介
江澤誠[エザワマコト]
作家、評論家。1949年千葉県生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業、横浜国立大学環境情報学府大学院博士課程修了・博士(環境学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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