内容説明
何も決められないまま野ざらしにされ、密林と化したかつての炭鉱町・岐阜県御嵩町小和沢。この町を舞台に繰り広げられた、強烈な個性たちによる群像劇、そして分断と暴力…。多くの謎を残したまま風化していく一連の騒動に、新たな事実と視点からメスを入れ、現在に続く問題の構造と真実を解き明かす―前代未聞の騒動から四半世紀を経て見えてきた深層と真相。
目次
第1章 柳川と梶原
第2章 県を手玉にとった町
第3章 新町長の反撃
第4章 血と骨の世界
第5章 襲撃事件と盗聴事件
第6章 住民投票
第7章 もう一つの住民投票
第8章 豊島と御嵩の交錯
第9章 産廃処分場は悪か
第10章 名誉ある撤退
著者等紹介
杉本裕明[スギモトヒロアキ]
1954年生まれ。早稲田大学商学部卒。1980年より2014年まで、朝日新聞記者。廃棄物、自然保護、公害、地球温暖化、ダム・道路問題など環境問題全般を取材。環境省、国土交通省、自治体の動向にも詳しい。また、記者時代に、情報公開制度を利用した「官官接待キャンペーン」「公共事業改革」「環境事件の掘り起こし」など、新しい調査報道のスタイルを作った。現在はフリージャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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