内容説明
日本を含め世界各国を巻き込む転変を促しているのが、米国と中国による戦略的対立の激化である。メディアや識者はそれを「米中新冷戦」と位置付け解説する。しかし米中対立を「新冷戦」と規定すると、我々を身動きできない思考の「落とし穴」に誘う。「落とし穴」とは「米国か中国か」「民主か独裁か」の二分思考である。コロナ禍の世界潮流を整理しながら、新冷戦の「虚妄」を明らかにする。
目次
はじめに 「米中新冷戦」はなぜ虚妄なのか
第1章 コロナ・パンデミックに揺れる世界
第2章 米中戦略対立の激化
第3章 香港問題―中国統治への啓示
第4章 台湾海峡の軍事的緊張
第5章 北朝鮮―米中綱引きと協調
第6章 バイデンの対中政策を読む
第7章 日本の選択と将来
著者等紹介
岡田充[オカダタカシ]
共同通信客員論説委員。1948年北海道生まれ、72年慶應義塾大学法学部卒業後、共同通信社に入社。香港、モスクワ、台北各支局長、編集委員、論説委員を歴任。拓殖大学客員教授、桜美林大非常勤講師を経て、2008年から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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