内容説明
学生・院生たちの不屈の闘争、大学当局・教授たちの対応、加藤執行部との秘密交渉、全共闘の暴力とボス交、政府・文部省の策動などを、膨大な資料と記録を駆使して読み解いた、東大闘争の新たな全体像。主役の一般学生が、歴史的な「確認書」を勝ち取り、東大闘争は勝利した―東大闘争の全貌を、50年後に初めて解明。
目次
第1章 一九六八年一〇月までの学生側の動き
第2章 一九六八年一〇月までの教官層の動き
第3章 加藤執行部の発足と一一月~一二月の激闘
第4章 入試をめぐって(一九六八年一二月)
第5章 1・10 七学部集会直前の動き
第6章 1・10 七学部集会、1・10 七学部代表団交、1・10 確認書
第7章 一月一〇日夜から2・11 七学部代表団交直前まで
第8章 2・11 七学部代表団交
第9章 東大闘争とは何であったのか
補論 東大闘争と利己主義、利他主義―柔らかい利他主義を提唱する
著者等紹介
河内謙策[カワウチケンサク]
1946年富山県高岡市で生まれる。1965年東京大学入学、東大闘争時には、法学部緑会委員・七学部代表団員、1971年東京大学法学部卒業。株式会社大月書店に勤務後、1988年より現在まで弁護士。2001~2002年にはハーバード大学ライシャワー日本研究所の客員研究員、2002~2003年には北京外国語大学へ語学留学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。