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内容説明
数百年におよぶ植民地支配を経て、1975年に独立を果たすも、直後に内戦が勃発したモザンビーク。石炭・天然ガスの開発・発見でにわかに注目を集めるなか、内戦克服への努力を重ね、「平和定着のモデル国」とされるモザンビークの挑戦をえがく。
目次
第1部 植民地主義にさらされたアフリカ(大航海時代と南東部アフリカ;欧州列強のアフリカ植民地化;南部アフリカをめぐる攻防;モザンビーク植民地とその周辺)
第2部 モザンビーク独立への道(民族自決の流れと反作用;内戦の二〇年;内戦終結と平和構築)
光と陰―今後の課題
著者等紹介
水谷章[ミズタニアキラ]
1957年、愛知県生まれ。1980年、一橋大学法学部卒業、外務省入省。在ドイツ大使館一等書記官、外務省領事移住部邦人保護課長、内閣参事官、在ドイツ、在パキスタン公使、在ミュンヘン総領事等を経て、2014年より在モザンビーク大使。2009年~2011年、一橋大学大学院法学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
292
著者の水谷章氏は在モザンビーク大使(当時)。これだけ任地国に対して興味を持ってことにあたる大使も珍しいのではないかと思う。まして、日本からすればアフリカの1小国のモザンビーク。なお、この人はその前の任地、パキスタンでも『苦悩するパキスタン』を著している。さて、本書の内容だが、ポルトガルに端を発するアフリカ諸国(特に東アフリカ)の植民の歴史を詳述したもの。それはそれとして意味を感じるが、現在のモザンビークが直面している状況についての記述が後半にしかなく、とりわけ文化への言及が少ないのはなんとも残念である。2023/12/02
Humbaba
3
相手を理解していない状態で援助をしようとしても効果は薄い。それどころか悪影響を与えるだけになってしまうこともある。うまくいくかどうかは地域の風習や信仰も影響してくるので、ある場所でうまく言った手法が別の場所でもうまくいく保証はない。だからこそまずその土地を知ることこそが何よりも重要になる。2017/04/05
スプリント
3
ポルトガルの植民地時代から凄惨な内戦を経て独立したモザンビークの歴史が理解できました。2017/03/30
こずえ
2
タイトルがなんか気に食わないんだけど、まぁモザンビークの歴史と現在って感じです。日本語でしっかり書かれてる本これくらいしかなくてな・・・