内容説明
脈々と現代に受け継がれる福沢諭吉の思想。その本質は、アジア侵略・人種差別・軍備増強からなる「体系的帝国主義イデオロギー」だった。“近代日本の祖”の虚像を暴く!
目次
第1章 ヨーロッパの帝国主義イデオロギー(文明観―「野蛮‐未開‐文明」;人種(民族)差別
「文明化の使命」
目的としての「人類の幸福」
帝国国民の形成―帝国意識とジンゴイズム
資本輸出・鉄道建設/軍備増強
帝国主義的膨張のための国内的な体制
帝国主義的膨張のための対外的手法)
第2章 福沢諭吉の帝国主義イデオロギー(福沢の帝国主義イデオロギーの諸契機―文明・人種差別・文明化の使命;福沢の帝国主義イデオロギーの諸契機―帝国国民形成の論理)
第3章 福沢の帝国主義イデオロギーの行きつく先―国内的体制と国権拡張の諸段階(国権拡張のための国内的体制;国権拡張のための対外的な方法;帝国主義がもたらす空前の野蛮―福沢による合理化)
第4章 現代の危機と福沢の帝国主義イデオロギー(暴走する安倍政権と「日本会議」―福沢が与える養分;ヘイトスピーチと「文明化の使命」論)
著者等紹介
杉田聡[スギタサトシ]
1953年、埼玉県生まれ。帯広畜産大学教授(哲学・思想史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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