内容説明
緊急米の共同備蓄を軸に、東南アジア諸国と日本・中国・韓国の13ヵ国で進められてきた東アジア地域協力。本書は、稲作文化を共有するアジア諸国による国際食料協力に光をあて、孤立国家の食料自給論から脱皮し、東アジア地域の包括的食料安全保障へと歩みだす道を提起する。
目次
第1部 東アジア地域食料協力の柱(東アジア緊急米備蓄の創設;東アジア緊急米備蓄の本格化へ;食料安全保障情報システム;食品安全の地域協力)
第2部 食料と国際秩序(食料が足りない時代へ;世界貿易機関と地域経済連携;TPPか、地域包括的経済連携か;台頭する中国と東アジア;日本産食料の輸出戦略;アジア共通食料政策の展望)
著者等紹介
豊田隆[トヨダタカシ]
1947年生まれ。東京大学農学部卒。農学博士。農業総合研究所、弘前大学助教授、コーネル大学客員研究員、筑波大学教授、東京農工大学大学院教授・国際環境農学専攻長を経て、東京農工大学名誉教授。日本農業経済学会賞、NIRA政策研究・東畑記念賞受賞、農業問題研究会代表幹事、食料農業農村政策審議会委員・果樹部会長等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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