内容説明
安倍政権を支える極右組織。彼らは何者なのか、何をやってきたのか、何を目指しているのか―かねてより警鐘を打ち鳴らしてきた日本会議研究の第一人者による詳細な報告。
目次
第1章 日本会議設立までの歴史
第2章 日本会議と日本会議国会議員懇談会の結成
第3章 教育の国家統制を推進する「教育改革」
第4章 草の根保守運動
第5章 日本会議が取り組む改憲以外の「重点課題」
第6章 安倍政権を支える右翼議員連盟と右翼組織
著者等紹介
俵義文[タワラヨシフミ]
1941年福岡県生まれ。中央大学法学部卒。新興出版社啓林館・東京支社に勤務。その間、出版労連教科書対策部長、同事務局長、教科書検定訴訟を支援する全国連絡会常任委員など。現在、子どもと教科書全国ネット21事務局長、立正大学心理学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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AICHAN
31
図書館本。「安倍政権には、安倍首相をはじめ、日本の侵略戦争やアジアの人々に与えた重大な被害、植民地支配などを正当化する歴史認識の大臣、副大臣、政務官、首相補佐官、官房長官がたくさんいる。欧米では、ナチスが行ったホロコースト(の事実)を否定する政治家は歴史修正主義=極右とよばれ、そのような歴史を歪める政治家が大臣、まして首相や大統領になることはない。ところが日本では、首相をはじめ多くの大臣たちが…重大な人権侵害・戦争犯罪の事実を否定する政治家たちである」。彼らを支えるのが極右組織『日本会議』なのだ。2017/08/22
katoyann
21
1997年に結成された「日本最大の改憲・翼賛の右翼組織」(96頁)である日本会議の歴史と運動の実態について解き明かした評論である。日本会議の前身は「日本を守る国民会議」と「日本を守る会」であり、元号法の制定化運動を牽引した。その事務を務めたのが椛島有三である。日本会議結成以降は、国旗・国歌法の制定と教育基本法改正の実現をリードし、2000年代は歴史修正主義の教科書を推進する一方で、ジェンダーフリーバッシングを展開していった。学生運動の手法をまねた草の根保守運動が今の自民党政治をジャックしたのだ。必読の書。2022/02/15
うみぼうず
7
◆図書館本。◆日本会議の設立の経緯、その前身母体や協力団体などが列挙されており、日本会議の歴史が見える。「改悪」という表現がなければ日本会議の教科書として使えるかも。◆デモ、集会、署名→地方議会議決→中央へ。安保闘争の左翼から組織運営を学んだという点は皮肉。◆◯◯運動、◯◯する会が多過ぎて覚えきれない。◆神社等の組織が関わっていることに驚き。◆イギリスの教育改革はたしかに興味深い。2017/08/24
sayzk
5
図書館で見つけて借りた。真ん中よりかなり左からの視点。「夫婦別姓反対」で「慰安婦・南京虐殺否定」派の文章の方に、肯定派の論説より説得力を感じてしまう私としてはこの本だけでは反発や恐ろしさを感じませんでした。そりゃぁ、この団体の全てに賛同するわけではないです。しかしそれは世の中の多くの団体や政党なんかに感じることでしょ。ココは好き、ソレは賛成、でもココんとこは反対って具合に。 「~の研究」も読んだ方がいいかな。2017/05/13
ナリボー
3
6/10 全貌というよりは概要、概略をつかめた。2024/01/31
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