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内容説明
敗戦、そして戸坂獄死から70年。1930年代、反戦運動が特高警察に根こそぎ弾圧されていくなかで、6年間にわたってしたたかに抵抗を続けた、世界に例のない文化組織「唯物論研究会」。戸坂潤をはじめ、この唯研に集う若き知識人たちは、ファシズムが吹き荒れる下でも、人生を楽しみ、仲間と交わり、好戦イデオロギーに抗い続け、のちに戦後の民主主義運動の芽となっていった。
目次
第1章 若き京都学派―戸坂潤と三木清 一九二一年~二九年
第2章 唯研創設 一九二九年~三二年
第3章 唯研の奴ら 一九三二年~三四年
第4章 おけさほど 一九三五年~三六年
第5章 唯研解散 一九三七年~三九年
第6章 獄死 一九三九年~四五年
著者等紹介
岩倉博[イワクラヒロシ]
1947年、宮城県角田市生まれ。1970年、福島大学経済学部卒業。鉄鋼業、印刷業の事業所に勤務し、労働組合の活動に従事。1995年、東京地方労働組合総連合(東京労連)事務局に入局、2003年まで事務局長。08年まで東京地方労働組合評議会(東京地評)書記(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rbyawa
2
i051、唯物論というのは…実際のところなにを指しているのかなぁ、本の中に出てきた唯物論研究会の人たちは経済学や科学の民衆への受容の試みとか、プロレタリアートの文学のありかたなどを扱っていたようですが。哲学とは違って「抽象的」と馬鹿にされるようなことも…わからん(経済学が抽象的だそうです…えええ)。まあ実際のところ社会主義者とは近いものの別物で、実際に早い段階で分離しているが、そのことがわからない特高に追い回されたというお話が延々…別物、特に害なしと認定した文部省に話聞きに行ってよ…。抵抗以前だよこれ!?2018/08/14
2
現代とダブって驚いている。2018/02/25