内容説明
「政教分離」を謳う戦後日本社会において、宗教運動は国家をどう考え、何を目指して政治に関わろうとするのか。なぜ既成政党を支持し、あるいはなぜ独自の政治団体をつくって選挙に出るのか。自民党政権を支える宗教運動の保守合同から、創価学会=公明党、オウム真理教、幸福の科学まで―戦後日本宗教の国家観と政治活動をめぐる宗教社会学的考究。
目次
宗教と政治をめぐる研究史
第1部 保守合同―宗教団体の政治関与と「正統」的宗教ナショナリズムの求心性(戦後日本の保守合同運動;保守合同運動と新宗教運動)
第2部 政教一致―宗教団体の政治進出と独自のユートピアの希求(創価学会=公明党―基点としての王仏冥合・国立戒壇建立;浄霊医術普及会=世界浄霊会―浄霊普及、神意としての選挙戦;オウム真理教=真理党―シャンバラ化の夢想、ハルマゲドンの回避;アイスター=和豊帯の会=女性党―「新しい女性の時代」のために;幸福の科学=幸福実現党―選ばれた日本、ユートピア建設の理想と現実)
宗教と政治と「私たち」の課題
著者等紹介
塚田穂高[ツカダホタカ]
1980年、長野市生。國學院大學研究開発推進機構日本文化研究所助教。長野県長野高等学校、東京学芸大学教育学部を経て、東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻宗教学宗教史学専門分野修士課程・博士課程を修了。博士(文学)。専門は宗教社会学で、新宗教運動・政教問題・カルト問題などの研究に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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