内容説明
「失われた20年」を経て“尖った連中”が死屍累々を築くのを横目に、変幻自在にオタク的・サブカル的・ヤンキー的フレーバーを身にまとい、今を楽しく生きる“最近の若いやつら”。ロードサイドに集う地元のリア充達は、なぜあんな“ヌルい”カルチャーで満足できるのか―彼らのしなやかでしたたかな生き方に学ぶ、こじらせ系中年のための処方箋。
目次
第1章 国道沿いの小さな幸せ(「コンビニ、ショッピングモールにはなんでも揃っている」;地元は友達さえいればなにも恐くない ほか)
第2章 オタクもサブカルもヤンキーもいなくなった(私が出会った“尖った連中”たち;はじめに反抗ありき―校内暴力、暴走族、スケ番の時代 ほか)
第3章 オタク/サブカルの年の取り方―消費と差異化ゲーム、その行き着く果てに(サブカルは精神疾患する「商品選択」してしまう;自分には足りないアイデンティティを、サブカルで買う ほか)
第4章 国道沿いに咲くリア充の花(マイルドヤンキー論を巡る誤解―ファスト風土の人々は本当にダメなのか;「コミュ力」「リア充」というスラングの台頭 ほか)
第5章 追いかけてきた現実(軟着陸している人は、案外いるもんです;シーンの最先端は、もう若い人達に任せたって構わない ほか)
著者等紹介
熊代亨[クマシロトオル]
1975年生まれ。信州大学医学部卒業。精神科医。地域精神医療に従事する傍ら、ブログ『シロクマの屑籠』にて現代人の社会適応やサブカルチャー領域について発信している。“精神科臨床で目にする「診察室の内側の風景」と、ネットコミュニケーションやオフ会を通して見える「診察室の外側の風景」との整合性”にこだわり、社会心理学的な考察を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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