内容説明
安倍政権の暴走にストップを!東京を希望のまちに。憲法を守り、活かす。ぬくもりのある社会の実現を東京を働きやすく暮らしやすいまちに。東京から平和の発信を!東京から日本を変える。
目次
第1章 人にやさしい社会を(脱原発―「真の豊かさ」とは何か;貧困と格差;都内の就学援助児童が急増;「年越し派遣村」とは何だったのか;社会的・経済的弱者を支援する社会の実現こそ政治の役目;危険な特定秘密保護法;ヘイトスピーチを許すな;TPP―主権を脅かすISD条項の危険性;憲法を学び、活かし、守ろう)
第2章 司法を人権擁護のために―日弁連会長の経験から(市民目線の第二次司法改革を;人権や憲法を形だけではなく)
第3章 二〇一二年、都知事選をたたかう(都知事選挙での経験から;リベラル結集のための協同を)
第4章 ぬくもりのある社会をめざして―わが歩み(わが歩み;弱者救済のリアリズム)
著者等紹介
宇都宮健児[ウツノミヤケンジ]
1946年愛媛県生まれ。地下鉄サリン事件被害対策弁護団団長、年越し派遣村名誉村長、日本弁護士連合会会長などを歴任。反貧困ネットワーク代表、脱原発法制定全国ネットワーク代表世話人、TPPに反対する弁護士ネットワーク共同代表、週刊金曜日編集委員などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
33
消費税は、低所得者により大きな負担を強いる逆進性の強い税(29頁)。危険な特定秘密保護法(58頁~)。85年中曽根内閣の時に、国家秘密法案が提出されたことがあったという(59頁)。知らなかった。著者は廃止を呼びかける(60頁)。安保法制ともども。また、TPPの不気味なISD条項(64頁~)。先進国同士の訴訟に発展しかねないともいう。外国投資家が国家より上位になるとも(65頁~)。日本の裁判所が全く使われない。だから、英語で裁かれる。2016/03/03
やまべ
1
確固たる信念というか、社会観とでもいうべきものを持った人という印象。象徴的なのは「世の中の八割、九割の人が幸福であっても、残り二割、一割の不幸な人がいるのでは、健全な社会とはいえない。」(P57)という断定。これに賛同できない人も多いのではないかと思う。「八割九割幸福ならいいではないか」という人もいれば「五割幸福なら五割不幸が健全」というゼロサム思考の人もいるだろう。しかし、こういう社会観がなければ、著者のような行動を取る人は恐らくいなくなる。そして、著者のような人は社会にどうしても必要だろうと私は思う。2014/02/06