内容説明
劉暁波はなぜ国家反逆罪に問われたか。中国民主化への反乱はなぜ起こらないか。人権なき大国中国とどう向き合うか。国家反逆罪に問われた判決文、劉暁波の陳述と弁明、弁護人の陳述、罪状にあげられた6つの文章と『08憲章』の全文を収録。
目次
私には敵はいない―劉暁波「最終陳述」
第1部 中国民主化のゆくえ―「08憲章」と劉暁波(劉暁波の思想と軌跡;人権なき大国―中国の台頭をどう見るか;「ジャパメリカ」から「チャイメリカ」の時代へ?)
第2部 劉暁波の弁明と判決(私の弁明;劉暁波事件一審判決全文;劉暁波事件終審判決全文;劉暁波事件一審弁護人陳述;劉暁波事件終審弁護人陳述)
第3部 劉暁波は、なぜ国家反逆罪に問われたか―罪状にあげられた六つの文章(中国共産党の独裁的愛国主義;中国人は「党主導の民主」を受け入れるしかないというのか;社会を変えて、政権を変える;多面的な中国共産党の独裁;独裁の勃興が世界の民主化に及ぼすマイナス効果;ヤミ煉瓦工場の児童奴隷事件の追及を継続せよ)
著者等紹介
矢吹晋[ヤブキススム]
1938年生。東京大学経済学部卒。東洋経済新報社記者、アジア経済研究所研究員、横浜市立大学教授を経て、横浜市立大学名誉教授
加藤哲郎[カトウテツロウ]
1947年生。東京大学法学部卒。一橋大学教授を経て、早稲田大学客員教授
及川淳子[オイカワジュンコ]
1972年生。日本大学大学院総合社会情報研究科博士後期課程修了、博士(総合社会文化)。法政大学客員学術研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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