内容説明
小選挙区制度のもとでの政権交代メカニズムの本格始動。イタリア政治との比較検討。新しいルールはどう確立すべきか?小選挙区制型の民主主義。自民党は「普通の政党」になれるか?機が熟してきた日本における政権交代、政治改革から政権交代にいたる軌跡。
目次
変わりすぎるイタリア政治、変らなさすぎる日本政治―小選挙区制型の政党連合戦略
第1部 小選挙区制型の民主主義(戦後民主主義のバージョン・アップ―政治改革とは何だったのか;制度改革と政治変動―イタリアと日本における「民主制の民主化」)
第2部 小選挙区制導入後のイタリア政治(イタリアにおける小選挙区制導入と二大勢力化―一九九四年総選挙から二〇〇一年総選挙まで;中道左派政権の復活―イタリア二〇〇六年総選挙)
第3部 小選挙区制導入後の日本政治(与党版「オリーブの木」の勝利―二〇〇〇年総選挙;なぜ野党は選挙で政権を取れないのか―「民主党問題」を考える;マニフェストと政権選択選挙―二〇〇三年総選挙とその後;自民党の小泉化は何をもたらすか―二〇〇五年総選挙;大連立問題(〇五年)を通して考える民主党再建)
成熟した二大政党制へ向けて
著者等紹介
後房雄[ウシロフサオ]
1954年富山県に生まれる。1977年京都大学法学部卒業。1982年名古屋大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得、名古屋大学法学部助手。1984年同助教授。1990年同教授。1989年から1991年ローマ大学に留学。現在、名古屋大学大学院法学研究科教授。専攻は政治学、行政学、NPO論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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