内容説明
終始不可解な音の連続で美しさも楽しさも感じられない音楽、何を表現しているのか理解できない絵画、ゴミとしか見えない作品…なぜ現代芸術は美的体験からほど遠くなってしまったのか?脳科学と動物学の成果にもとづいて、今日にいたる芸術の歴史をつらぬく原理を解明。
目次
1 霊長類の動物としての人間(刺激探求行動;操作動機;三層の脳)
2 芸術の生物学的考察(三層の脳から見た西洋文明の歴史;生物としての人間観にもとづいた芸術論;基準と逸脱)
3 現代芸術の問題点(現代芸術にいたるまでの歴史;音楽史に見られる三層の脳;現在の芸術界;退行した結果としての現代芸術)
著者等紹介
北原惇[キタハラジュン]
本名は北原順男。1937年生まれ。横浜出身。武蔵高校卒。1961年モンタナ大学(米国モンタナ州ミゾーラ市)卒(社会学と人類学の二専攻)。1968年ウプサラ大学(スウェーデン)修士課程修了(社会学専攻)。1971年ウプサラ大学博士課程修了(社会心理学専攻)。同年哲学博士号を受ける。メリーランド大学、ミシガン大学、サンフランシスコ大学、ニューヨーク州立大学(バッファロ)などでの教職、研究職を経て1997年までノーデンフェルト・インスティテュート(スウェーデン・イエテボリ市)所長。マーキーズ・フーズフーその他海外約20のフーズフーに経歴収載(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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