内容説明
1930年代の朝鮮の知識人たちによって「発見」された朝鮮近世の思想家たち。朝鮮の洪大容、中国の方以智、王船山、日本の三浦梅園など、東アジアの近世思想家=アンシクロペディストたちを「実学」者としてとらえなおす新しい学問的試みは何をめざすか?韓国・中国・日本の東アジア三国の「実学シンポジウム」への提言。
目次
はじめに―今なぜ実学か
序章 朝鮮実学と日本
第1章 実学概念について―私の実学研究の出発
第2章 儒教と実学
第3章 実学と読書―朴趾源の場合
第4章 気の哲学と実学
第5章 西学と実学
第6章 百科の学(真の折衷主義)と実学
第7章 近世的実学と近代的実学の接点―日本の場合
終章 誠の世界と実学
附論 賢人たちは我々をどこに導くか―日韓二十一世紀委員会最終報告書批判
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