内容説明
中産階級出身、同性愛者、外国人というハンディを背負いながらも、保守的な風潮が色濃く残る十九世紀末の英国ヴィクトリア朝時代の社交界において、独自の地位と世界を確立した売れっ子劇作家、オスカー・ワイルド。鋭い観察眼によってユーモアたっぷりに描き出された、人間の本質とは―。
目次
第１章 自分自身（思いやりとは自分のことばかり考えること；客が来たら自分が上座に座る ほか）
第２章 人間関係（優しさは疑え；敵の選び方こそ大切 ほか）
第３章 男と女（愛してさえいなければ、幸せに過ごせる；女には愛しているふり、男には退屈しているふり ほか）
第４章 人生（教えられることはすべて無価値；成長しようなんて笑い種 ほか）
第５章 道徳（時間は厳守しない；悪口はただのひがみである ほか）
著者等紹介
グレース宮田［グレースミヤタ］
１９７３年生まれ。慶應義塾大学法学部在学中より通訳などの仕事をする。２００７年専修大学大学院修了。博士（文学）。米国で出版された研究書『Ｏｓｃａｒ Ｗｉｌｄｅ ａｎｄ Ｃｌａｓｓ』は大英図書館やオックスフォード大学図書館などにも所蔵されている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
愛と勇気だけが友達です
12
ワイド調の皮肉がたくさんつまっている。「誘惑には負けろ。」 知り合いが気に入ったカバンをもっていた？買えばいいのです。 魅力的な女性が目の前にいる？誘えばいいのです。 結局のところたいしたことではないのです。2020/10/10
まるよし
5
ワイルドに興味があって買いました。サクッと短時間で読めてしまいます。人間像にますます興味が出ました。小説の方を読んでみたいと思います。人間性を垣間見るにちょうど良い本だと思います。ただし、現代社会に応用できるかどうかは別。ウィットに富みすぎて、現実的でない部分はあります。2023/01/25
ringoringo
4
教訓とあるけれども、肩に力が入ってる感がなく、気楽に読めた。特に、どこに行っても周りから浮いてるなーと普段から感じている私としては、こういう考え方もあるんだな!と、いつも抱えていたモヤモヤがすっきりとして、明日から明るく生きていける勇気がでました♪2014/09/28
できアン
4
8割くらい共感。これはグッときます。右ページに教訓が英語つきで、左ページに解説と役者の一言コメントという構成もしつこすぎずとても読みやすい。手元に残す本決定。2012/07/15
fuuhta
3
とても面白かったです。物事何が「普通」で「常識」なのでしょう。自分だけの思いこみだけで苦しんでいるのかもしれません。寛容に物事を考えられるようにと教えられたそんな一冊です。2010/09/05
