内容説明
未来が現在を決める。あなたの過去は変えられる。天才物理学者が語る、最先端の「量子論」が映し出した世界観とは。
目次
量子物理学
二つの神話
観測者効果
あなたの宇宙
相補性の原理
平行宇宙
量子
記憶
新しい錬金術
因果関係
クイッフ
死と罪と悲しみ
心からの物質
気づくことと意図すること
感情
苦悩
時間
情報は、やがて現れるものから生じる
僕たちは目覚めるために夢を見る
バランス
波動
光
愛
生と死
著者等紹介
ウルフ,フレッド・アラン[ウルフ,フレッドアラン][Wolf,Fred Alan]
科学的な考え方と精神的な考え方を結びつける先駆的な研究によって、科学者と精神的リーダーの両方から重んじられている意識の分野で重要な先駆者の一人。理論物理学でカリフォルニア大学ロサンジェルス校から理学博士号の称号を取得。サンディエゴ州立大学、ロンドン大学、パリ大学、ベルリンのハーン・マイトナー核物理学研究所、エルサレムのヘブライ大学で教鞭をとった。また、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア学者協議会のメンバーであり、ナショナル・ブック賞を受賞
竹内薫[タケウチカオル]
1960年東京生まれ。東京大学教養学部教養学科・理学部物理学科卒業。マギル大学大学院博士課程修了(専攻は超ひも理論の宇宙論)。理学博士。ウイットに富む科学解説書や、科学英語の啓蒙書の執筆など、幅広い分野で活躍中。特異な作風で知られるミステリー作家「湯川薫」という別の顔も(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えちぜんや よーた
3
「物理なんか知らん!」という私でも読めた物理本 P4 というわけで、単独で存在していると「状態」が決まらない、奇妙なやつが量子なのである。それは、モノとして自立できないことを意味する。両氏は、観測があって初めてモノになることができる。言い換えると、量子と観測装置との関係こそが重要なのだ。それは「コト」である。だから、量子論は、人類に「モノからコトへ」という発想上の大転換を促した。
ふじ
0
再読。竹内薫氏の訳もあり、大変読みやすく、文字自体は少ないけれども、中身の深さははかりしれない。 天才物理学者でありながら、精神世界にも精通しているとのことだが、巷に溢れるスピリチュアリズムとは一線を課す。 多分だが、量子の世界と精神の世界が不確かで似ている所が、一部のスピ系に使われる所以だと思うが、量子力学の知識をしっかりと持ちながらの精神論は、その逆とは違ったもののはずだ。 最近読んだ、苫米地氏の書籍とも通じるものがあり、ただのスピリチュアルなものは否定しているようにも感じる内容だった。 2010/10/03