内容説明
受験と恋。17歳の容赦ないまなざしがとらえた中国の現実とは…中国で90万部突破し、“韓寒現象”なる言葉を生み出したベストセラー小説。
著者等紹介
韓寒[ハンハン]
1982年、上海生まれ。98年進学校の上海松江二高入学。全国作文コンクールに応募し、一位となる。99年『上海ビート』を執筆、翌年発行されベストセラーとなる。同時に高校を中退、執筆活動に専念する。上海の名門復旦大学などから、無試験で入学を誘われるも固辞。第二作の『零下一度』も50万部を超えるベストセラー。今、中国で最も注目される青年作家である。現在、北京で自らの脚本、演出、監督による中国初のカーレース映画『50キロ』を制作中
平坂仁志[ヒラサカヒトシ]
1963年、熊本市生まれ。87年、大阪外国語大学外国語学部中国語学科卒。91年、大阪外国語大学大学院外国語学研究科東アジア語学専攻修士課程修了。中国現代文学専攻。現在、近畿大学、神戸学院大学、神戸女子大学、帝塚山学院大学非常勤講師
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感想・レビュー
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バナナフィッシュ。
6
こういう文体が流行っていたのだろうか。各国からお偉いさんの名言やら失言やらを拝借し比喩に当てる。中学生っぽいといえばそれで終わるのだけれど、最初の北京大学教授の序文があまりにも。彼は出版社から賄賂でももらっているのだろうか。2019/02/15
バナナフィッシュ。
5
これが上海生まれのティーンの気持ちなら、根っからの嫌な奴になるな。自分を大袈裟に言いふらし、ルームメイトの弱点を見つけようと目を回らせる。90年代の中国人。マナーの点で彼らが注意を受けるのがわかったような気がする。まだ高校生の時に書かれたからか、小説のお作法にも従っていない稚拙な分も時にあるが、日本の作家には見受けられない比喩は楽しめた。ここ日本でもある、一時期バッと売れて、すぐに見向きもされなくなる類の本なのか何なのか。2017/04/29
SHU
2
中国人の若者が、どんな気持ちで中国社会を生きているのか、等身大の姿を見れた気がします。ポジティブな感情も、醜い感情もすべてさらけ出す主人公に、親しみさえ感じました。2017/01/18
笠井康平
2
伝統や権威に反抗的なことを書きまくるくせに、とっても古風な青春小説を仕上げてくる、かわいい男の子です。2012/04/08
maikajasper
2
400ページを超える大作。初めて読む中国文学。但し、現代。とても軽くて、読み進みやすいのだが、結局何が言いたいのか良く分からず。2008/10/23
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